月別アーカイブ: 2015年1月

恋に似た不思議な感情の芽生え

彼女と初めて会ったのはとある居酒屋で一人で飲んでいるときだった。
席が一杯で、カウンターの席を詰めて座っていたときたまたま彼女が隣の席に座っていたのだった。

いつもだったら隣の席の人にやたらと声をかけることはしないのだが、一口飲むごとに聞こえてくるため息。コップを置くときに少し怒っている感じの強めの音。
周りはワイワイ楽しそうに飲んでいるのに、私と彼女の2席だけが静寂に包まれているような感じの中、私は無意識に彼女に声をかけていた。
『やけ酒ですか?』彼女はフッと微笑んだまま何も言わなかった。でも、カシスオレンジのショットを私にご馳走してくれたのだ。

このときは何にも感じなかった。お酒をおごってもらうことで、愚痴でも聞かされるのかと思いつつ、彼女が話し始めるのを待つと、ちょうど彼女の旦那さんから連絡が来たらしく、彼女は急ぎ気味に紙に携帯番号を書いて私に手渡してきた。『また良かったらここで会いましょう』その一言だけ残して彼女はお店の外に出て行ってしまった。
いつもならあんな出会いはすぐ忘れてしまうはずだ。私自身、彼女から連絡が来ることも自分から連絡することも全然期待はしておらず、その日は私も家に帰った。
それから2週間程たったある日、知らない番号から4回着信があることに気づき仕事帰りにかけてみると、あの時居酒屋で一緒に飲んだ彼女からだった。

忘れかけていた存在だったはずなのに、不思議と私の声はいつにも増して高まっていた。そして、再びあの居酒屋で会うことになったのだ。
二回目となれば、もう必然的な出会いだ。あの時聞けなかった名前、何であの時あんなにやけ酒をしていたのか、全て聞くことができた。

初めて会ったときから、既婚者だということは何となく感じていたが、やはり旦那さんとの価値観のずれがあのやけ酒を引き起こしたらしい。
私はせめて、この間お酒をご馳走になったお礼にと話を聞くことにした。『じゃあ、家に来る?』僕はドキッとした。しかし既婚者の彼女が私をそういう目では見ていないだろうと思い、軽い気持ちで家に上がることになった。

話を聞くといろいろ大変なことがわかって、人生経験の浅い私から言ってあげられる事などなかったが、この時私は本音を言うことができた。
『あなたみたいな奥さんが欲しい』と。なぜか私はこの先も彼女の人生の支えになりたいと感じていた。

酔いながら私は、彼女のおでこにキスをして、そのまま帰った。夫婦仲を荒らすこと望んでなかったし、何より今の生活が彼女の一番の幸せだと感じたから。

あのときの私の感情は、恋に似た愛のようなものだったのかもしれない。今も陰ながら彼女の幸せを願っている。

妻に話してない元カノの話

今はもう2人の子供がいる私ですが、妻にも話をしていないいまだにふと、思い出してしまう元カノ(K子)がいます。

彼女とは23歳の時に共通の知人の紹介で知り合いました、その時彼女(K子)は19歳数年前は自分も10代だったのにも関わらず、
その時の彼女はエネルギーにあふれているように感じました。

その時の私には彼女がいましたが、5年以上も付き合っていたという事もあり、マンネリ感からあまりうまくはいってなく、自分の彼女と会うのが嫌な時期でした
K子にもその時彼氏がいたのですが、あまりいい彼とはいえずうまくいってませんでした。そんな私たちは単なる友人として毎晩のように会い、
ただただ話すという時間を送っていました(本当にその時は2人に男女の関係がありませんでした)
そんな生活が1年以上続いたある日、ついに私が当時付き合っていたマンネリ彼女と別れる事になりました。
別れるまでは本当に好きではないと思っていた彼女でしたがいざ別れてみると自分にとっての存在の大きさに気付き後悔している毎日が続きました。
そんな時に支えてくれたのもK子でした、しかしその時実はK子も自分の彼氏と別れようとしている最中でした、しかしK子は自分の彼氏に別れたいという事が打ち明けられない日々が続いていたのです、そんなK子の背中を押したのが私でした。

「彼女と別れて若干後悔している俺が言うのも変だけど、本当に嫌なら別れたほうがいい」

私はまったく覚えていないのですが、当時私はそんな事を言ったそうです、その私の言葉を聞き彼氏に別れを告げたK子、
泣きながら私に電話をかけてきました、やはりK子も彼氏と別れる事になった途端自分にとっての存在がどれだけ大きかったのかを気付いたのでした。
しかし、しばらく電話で話を聞いていると最後にK子から思いもよらない事を言われました。

「こんなにさみしくする事になったのは君のせいだから、君が責任とって・・・」

突然の展開に茫然としましたが、この言葉を聞き私はK子が自分にとって大切な人になっていた事に気づき2人は付き合う事に、
その後いろいろあって2人は別々の道を歩いていますが、付き合うきっかけが印象的でいまだにふと、思い出してしまいます。

生まれて初めての告白と2回目の告白

私は大学生になるまで女性とお付き合いをしたことがありませんでした。もともと内気だったこともあり、そもそも女性と話すのも得意ではありませんでした。
そんな私が大学に入り、吹奏楽部に所属すると周りは女性中心。必然的に女性と話す機会が増えました。
そんな中、私はある女の子のことを好きになってしまいました。彼女とはよく話す間柄で、それまでの自分では考えられないほど話しやすいと感じられる相手でした。とはいえ、長い間女性とお付き合いをしたことのない男性は、自分に自信が無くなるもの。自分が彼女と付き合っている姿は想像できませんでした。それでも日に日に彼女のことを好きだという気持ちは抑えがたくなっていきました。生まれて初めて胸が苦しくなる想い、というものを感じました。
「これ以上我慢できない。」そう考え、吹奏楽部のコンサートの日に告白することにしました。でも、直接話せるほどの度胸はなく、帰宅後に電話で告白する、という手段を選択しました。その答えは「好きな人がいるから気持ちは嬉しいけど、お付き合いはできない。」というものでした。
失恋で泣いたのはこの時が初めてでした。
それから数日して、ヘンなところが男らしい私は「いつまでも彼女のことを思っていては彼女に迷惑をかける。彼女への思いは忘れよう。」そう心に決めました。
同じ吹奏楽部に在籍している私たちは、毎日のように顔を合わせるので、なるべく今まで通り、彼女に気を使わせないように過ごしていました。
不思議なもので、距離をとろうとしたり、忘れようとしていたりすると、相手のほうが近づいてくるものです。彼女はその頃、吹奏楽部の人間関係などに悩みを持つようになっており、どうやら一番そのことを話しやすかったのが私だったようでした。
そういった関係で半年ほどが過ぎ、彼女から頼られている中で、やはり彼女への想いが膨らんできました。
「こんな気持ちのままで彼女の相談を受け続けるのは失礼だ。気持ちをはっきりさせておこう。」と考えた私は、今度こそ直接気持ちを伝えようと、彼女を呼び出しました。
他に好きな人がいるのだから私のこの気持ちは彼女にとって迷惑でしかないかもしれない、と断られる前提で想いをすべて伝えました。私にとっては人生で2回目の告白です。
ところが「実は私もあれからあなたのことが気になってた。改めてお付き合いしたい。」という思いもよらぬ返事。
私は人生初と2回目の告白を同じ人にして、人生初の恋人ができたのでした。
私が学んだ教訓は「想いを伝えて初めて自分を意識してもらえることもある。オトコマエじゃない自分は、一回ふられてからが勝負!」ということでした。
ちなみにその彼女と別れる時、人生初の別れ話と人生2回目の別れ話をするのですが、それはまた、別の話。