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結婚を誓った彼との思い出

彼との出会いは高校一年生だった。同じ吹奏楽部の同級生。トランペットを吹く彼だった。地味でシャイで、全然興味を持っていなかった。
夏休み前だったかな、彼が私のことを好きだって話を先輩から聞いた。正直、迷惑だなって思った。でも何となく彼のこと見てるうちに、人柄のよさとか優しさとか、内面からにじみ出てくる彼の素敵な部分に気づかされた。その頃だった。彼から告白。迷わずつきあうことになった。
当然、クラブでは公認の仲。仲間に冷やかされながらも毎日一緒に帰った。そんな彼が手を繋ごうとだんだん私の方に寄ってくる。でもシャイな彼はなかなか行動にうつせない。“溝に落っこちちゃうよ~”って彼を押し返す私。そんなことをしながら初めて手を繋ぐまでひと月はかかったかなぁ。今なら“もぉ焦れったい”って私の方から手を握るだろうけど、あの頃はできなかったなぁ。
だからファーストキスまで一年もかかった。お互い初めてでぎこちなかったけど、それも素敵な思い出。
そんな彼から20歳の時にプロポーズ。嬉しかったなぁ。でもここからが大変。お互い一人っ子の私たち、家継ぎ問題でどちらの親族からも大反対され、それでも別れられなかった私たちは隠れてつきあうことに。
あれから2年。いつものようにデートしてたんだけど彼の様子がいつもと違う。どうしたのか聞くと、“俺たち互いに別々の線路に立ってるんだよな。わかるか?線路は絶対交わることがないんだよ。”
最初は何言ってるのかわからなかった。別れの言葉だと気づいたときは涙しか出なかった。でも私自身、彼と結婚するのは無理だって気づいてたからその言葉も素直に受け入れることができた。でもその後どんな風にして家に帰ったのか、今でも思い出せない。生きる望みを失った感じだった。結局、その頃友だちとしてつきあってた年下の男性に救われ、半年後に結婚した。
ちなみに彼とは今も年賀状のやり取りはある。数年後、彼も結婚して遠い地で幸せな家庭を築いてる。
私の、大切な思い出。