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結婚はしないと思っていました。

20代中頃、「人を好きになるって、どういう事だろう。」「好きって何だろう。」と、ずっと悩んでいました。

小学一年生の時に初恋をし、報われなかったけれど、中学二年生まで好きだったA君。その後、高校三年間好きだった、同じ部活のK君。大学生の時には初めて彼氏ができ、その後は何人か付き合ったり、別れたりを繰り返したりもしました。当時の私は、全力で恋愛をしていたはずなのに、だんだん自分でも“好き”と言うことが分からなくなっていきました。

彼氏がで来ても最長で5ヶ月しか続かず、私には恋愛をするのに必要な要素が欠けているのだと、ずっと思っていました。

小さい頃、親に結婚してお嫁さんになると言ったり、友達と苗字が変わるなら何が良いかと話したり、子供の名前は何にするか考えたりしていました。その思いがあったからか、“いつかは結婚はするんだろうな”くらいには思っていました。

しかし、その悩みを抱いた私は一人で生きていくのも悪くないかもしれないと考えるようになりました。幸か不幸か、私は一人で過ごす時間が大好きでしたし、遊んでくれる友達もいました。また、友達が結婚をしたり子供が産まれたという話を聞くと、自分の事のように嬉しくなり、幸せな気持ちになれるので寂しく感じる事もありませんでした。

親には申し訳ない気持ちでいっぱいになりながらも、面倒みるので家にいさせて下さいなんて、笑いながら話していました。

そんな私を心配したのか、親友が知人を紹介してくれると言ってきました。彼女は結婚を約束した人と同棲を始めると言うことで、私に報告に来てくれたのです。

あまり乗り気ではなかったけれど、親友の気持ちはありがたかったのでお願いすることにしました。その時は仕事もあったので、休みの日になんとなく連絡する人という位に考えていました。

メールを始めてしばらくして、ご飯でも食べに行こうという話が出ました。親友の紹介ですから、不安もなにもなく会うことにしました。

当日は、クリスマスイブでした。仕事の都合でこの日しか無いということで決まったのですが、付き合ってもいないのにクリスマスに会うことに少し不思議な感覚がありました。

待ち合わせ場所で最初に会った彼は、特段カッコいいわけでもおしゃれでもなく、本当にごく普通な感じという印象でした。

食事は居酒屋へ行くことになり、彼は車だったのでお茶をのんでいましたが、私はお酒を飲みながら色々な話をしていました。

私は、ふと“なんたか話しやすい人だな”と思いました。彼の聞き方が上手なのか、よく分からないけれど話しやすいのです。親友と喋っているような安心感を彼に感じたのです。

終電の時間を聞かれ、確認するともうすぐだったので帰ることになりました。

“もっと話してたかったな”と思いながら駅へ向かい、切符を買って改札にさしかかると、彼が「あの、、送りましょうか?」と言いました。切符を買ってしまったけれど、その日の思い出にしようと取っておき、送ってもらうことにしました。帰りの途中も話していたのですが、会話が途切れた時彼が「次はどこか遊びに行く?」と言ってくれて、また会う約束をしました。

家に着いて部屋に入ると、その日の事を思い出していました。“もっとどんな人なのか知りたい、一緒にいたい”という思いがあり、ふわふわした気持ちでなかなか寝れませんでした。

その後、何度かデートをして、告白してくれた彼と付き合う事になりました。今思うと、最初に会った時から彼は特別だったのかもしれません。好きって何だろうと悩む前に、もう好きだったのだと思います。今まで出会った人や付き合った人とは全く違う感覚を抱いた彼と、2年付き合って結婚しました。

不思議な事に、この人とはずっと一緒にいれるだろうなという気持ちが私の中にあったのです。

親にはびっりされたけれど、それ以上に安心したと喜んでもらえて嬉しかったです。

こんな風に私を導いて、変えてくれた彼に感謝しています。もちろん親友にも。もしも親友が同棲を始めると報告に来てくれなければ彼には会えていませんでした。

今は私達の新しい家族がお腹の中にいます。彼と一緒になって、幸せがどんどん大きくなっていくのです。彼との恋愛は、私の中の一番の奇跡だと思っています。