ある日携帯に彼から着信が…~妻子持ちと独身の私~

この話は私が25歳だった頃、職場で内緒の恋愛をしていた時のことです。内緒も内緒。彼には奥さんとお子さんがいました。

彼の奥さんはとても嫉妬深くて感情の激しい人らしく、そんな奥さんに恐れをなしていた彼は私に癒しと純粋な愛情を求めていたようでした。

職場では毎日顔を合わせていましたが、二人きりで会うことは付き合ってから数回しかありませんでした。それでもメールでやりとりしたり、職場でアイコンタクトを取って喜んだりとそれなりに楽しく過ごしていました。

事件が起こったのは付き合い始めてから3ヶ月ほど経った日。

「携帯を奥さんがチェックし始めた。」というのです。メールは消していたらしいのですが、削除したメールも読むことができる機能を使ってそこから私の名前などを知られてしまいました。

その場は何とかごまかしたようですが、もうメールはできない…と。まぁ職場で会えるしほとぼりが冷めるまで大人しくしようとのことになりました。

それから1ヶ月ほど経った日。私は仕事が休みでゆっくりと眠っていました。携帯の着信音で目を覚ますと、職場以外では連絡を一切取っていなかった彼からの着信でした。

寝起きの頭で何も考えずに通話ボタンを押した私は相手の声に一気に目が覚めました。

そう、彼の携帯から奥さんが!電話してきたのです。

怒って怒鳴り散らすような口調ではなく、冷静に話されていました。「もう全部知っている。全て話してくれた。何故なら私達は夫婦だから。また連絡する。」
といった内容のことでしたが、一つだけ質問されました。
「旦那とヤったのか?」と。

後からわかったことなのですが、奥さんは彼から聞いていたわけではなかったようです。彼はずっと知らぬ存ぜぬで通していたようですが、奥さんが彼の携帯を奪って彼のいないところで私に連絡してきたのです。

彼が話したと言われた私は「ばれているのに嘘をついてもしょうがない。」と思い白状していまいましたが、これが奥さんの罠だったのです。

職場で会う時に彼と相談したりしていましたが、毎日家にいる間は奥さんからヒステリックに責められていたようでした。最初は何とかすると言っていてくれた彼でしたがだんだんと私に辛く当たるようになってきました。

そして奥さんからの度重なる「会社を辞めろ。」との電話やメール。
出社時や退社時は奥さんが会社近くに来て見張られていました。車の中から怒鳴られたこともあり、毎日気の休まる時がなかったです。

妻子のある人と関係をもった私の自業自得なのですが、彼からも無視され、たまに口を利けば「会社早く辞めれば?」と言われ…
会社を辞めることが決まってからは奥さんの連絡もなくなり、携帯電話に脅える日々から開放されました。

この苦行は半年間の恋愛期間を超える、1年半に及ぶものとなりました。