生まれて初めての告白と2回目の告白

私は大学生になるまで女性とお付き合いをしたことがありませんでした。もともと内気だったこともあり、そもそも女性と話すのも得意ではありませんでした。
そんな私が大学に入り、吹奏楽部に所属すると周りは女性中心。必然的に女性と話す機会が増えました。
そんな中、私はある女の子のことを好きになってしまいました。彼女とはよく話す間柄で、それまでの自分では考えられないほど話しやすいと感じられる相手でした。とはいえ、長い間女性とお付き合いをしたことのない男性は、自分に自信が無くなるもの。自分が彼女と付き合っている姿は想像できませんでした。それでも日に日に彼女のことを好きだという気持ちは抑えがたくなっていきました。生まれて初めて胸が苦しくなる想い、というものを感じました。
「これ以上我慢できない。」そう考え、吹奏楽部のコンサートの日に告白することにしました。でも、直接話せるほどの度胸はなく、帰宅後に電話で告白する、という手段を選択しました。その答えは「好きな人がいるから気持ちは嬉しいけど、お付き合いはできない。」というものでした。
失恋で泣いたのはこの時が初めてでした。
それから数日して、ヘンなところが男らしい私は「いつまでも彼女のことを思っていては彼女に迷惑をかける。彼女への思いは忘れよう。」そう心に決めました。
同じ吹奏楽部に在籍している私たちは、毎日のように顔を合わせるので、なるべく今まで通り、彼女に気を使わせないように過ごしていました。
不思議なもので、距離をとろうとしたり、忘れようとしていたりすると、相手のほうが近づいてくるものです。彼女はその頃、吹奏楽部の人間関係などに悩みを持つようになっており、どうやら一番そのことを話しやすかったのが私だったようでした。
そういった関係で半年ほどが過ぎ、彼女から頼られている中で、やはり彼女への想いが膨らんできました。
「こんな気持ちのままで彼女の相談を受け続けるのは失礼だ。気持ちをはっきりさせておこう。」と考えた私は、今度こそ直接気持ちを伝えようと、彼女を呼び出しました。
他に好きな人がいるのだから私のこの気持ちは彼女にとって迷惑でしかないかもしれない、と断られる前提で想いをすべて伝えました。私にとっては人生で2回目の告白です。
ところが「実は私もあれからあなたのことが気になってた。改めてお付き合いしたい。」という思いもよらぬ返事。
私は人生初と2回目の告白を同じ人にして、人生初の恋人ができたのでした。
私が学んだ教訓は「想いを伝えて初めて自分を意識してもらえることもある。オトコマエじゃない自分は、一回ふられてからが勝負!」ということでした。
ちなみにその彼女と別れる時、人生初の別れ話と人生2回目の別れ話をするのですが、それはまた、別の話。